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僕が創作トリテを作りたくなる理由 [ボードゲーム]

(この記事は、Trick-taking games Advent Calendar 2015 の19日目の記事として書きました)

トリックテイキングゲームが既にたくさんある中で、なぜ創作トリテを作るのか。その理由について書いていこうと思います。
この記事の中では紙面の都合上、トリックテイキングゲームをトリテと略します。

[三日月]トリテの思い出
まず最初に僕がトリテを好きになった経緯を書きます。
僕がトリテに出会ったのは高校生の頃で、今から四半世紀も前にさかのぼります。
その当時の友人とTRPG、麻雀、ボードゲームなどを遊ぶなかで、トランプは道具だてが少なくてすむため、学校の休み時間や修学旅行などでよく遊びました。ゲームしているところを先生に見つかると、道具を没収されることがあるので、トランプは仮に没収されてもあまり痛くないという利点がありました。

トランプで遊ぶゲームは、『ドボン』『大貧民』『ナポレオン』が多かったと記憶しています。その当時、トリテという言葉は知らず、『ナポレオン』はトランプゲームの1つという認識しかありませんでした。『ナポレオン』の魅力は既にさとさんうぃりあむさんが語られているので、ここでは省きます。そんな自分がトリテという存在を意識し始めるのは大学生になってからのことでした。

大学時代はSF研究会で4年間を過ごしました。SF研究会はゲームにあふれていて、コンシューマゲームもあれば、麻雀、ボードゲームもあるという夢のような空間でした。当然のことながら毎日部室に入り浸りました。ボードゲームは『アクワイア』、『スコットランドヤード』、『フンタ』、『タイタン』など往年の名作が揃っていました。その中にひときわ魅かれるゲームがありました。それが『銀のタロット』です。

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『銀のタロット』とはドラゴンクエスト4に登場するキャラクターをモチーフにしたトリテで、ディールごとにゲームの得点方法が変わるゲームです。基本は獲得したカード一枚につき10点なのですが、「紫のスートを取ったら一枚-40点」「最初のディールと最後のディールを取ったら-180点」「5を取ったら一枚-90点」「緑の7を取ったら一枚-360点」といった具合にディールごとにマイナス点のルールが変わります。そして極め付けが「マイナス効果全部入り」ディールの存在です。僕はこのゲームにはまりました。点数の付け方がメチャクチャで逆転要素か高く、笑いの絶えないゲームであること、ドラクエのキャラクターという魅力があることなどがはまった理由です。このゲームが好きすぎて何度も遊んだ結果、カードに手の汗が染み込んでしまい、大学3年の頃には「臭いゲーム」として、誰も遊んでくれなくなってしまいました。
とにかく、このゲームと出会ったことで、トランプゲームもカードを専用化することで、遊びやすくなるし、ゲームへの没入感も増えることを身を持って知りました。

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[半月]『テケリリ』の誕生
『テケリリ』は今から10年ほど前にデザインしたゲームです。『銀のタロット』を更に遊びやすくするにはどうしたらよいかというところからデザインはスタートしました。そして、取りたくないカードといったら何だろう?と考えたときに出てきたのがクトゥルフでした。この辺りは学生時代にTRPGに親しんでたので、すんなりとヒラメキました。
アイディアが生まれたら、それを育てます。一つのアイディアをもとに、それを具体化するにはどうしたらいいだろう?と頭の中でアイディアを練ります。僕自身の感覚としては、練るというより転がすといった方が近いかもしれません。うーん、うーんと考えてひねり出すのではなく、カード構成をこうしたらどうかな? こんな効果を加えたらどうかな? といろいろと発想を広げていく感じです。このアイディアを転がす過程が堪らなく好きです。そしてある程度固まったらコンポーネントを作り、テストプレイをします。
発売当時に書いたデザイナーズノートがありますので、もしよろしければお読みください。
http://seesaawiki.jp/satofamilie/d/%A5%C6%A5%B1%A5%EA%A1%A6%A5%EA

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[やや欠け月]『ハーメルンのたて笛』の失敗
『ハーメルンのたて笛』を発表したのは2007年のことです。
トリテは今でこそ一定のファンがいますが、7、8年前は「トリテ?じゃあいいです」と、詳しい説明も聞かずに敬遠する人が多かったです。
そんな状況でも思いついたトリテのアイディアは具現化したくなってしまうのが悪い癖です。
この時は「『ノイ』のようなカウントアップ系のゲームとトリテを融合させたらどうなるのか」というテーマのもと『ハーメルンのたて笛』というトリテを作りました。ただ、デベロップ不足で、見切り発車的なゲームとなってしまいました。

[満月]その後の活動
こうして失敗もしてきましたが、とにかく思いついたアイディアは具現化したくなってしまうのが私の性格です。
トリテは制約があるわけですが、ある程度制約がある方がアイディアは出やすく、「あの要素を組み込んだらどうなるだろう?」ということを常に頭のなかで考えてます。
「花札でトリテをやったらどうなるんだろう?」というアイディアから生まれたのが2011年に発表した『トンネルズ&トリックス』ですし、「ビットにこだわったトリテを作ろう」というアイディアから生まれたのが、今年のゲームマーケットで限定公開した『ニンジャスタートリック』です。
「ドラフトとトリテを組み合わせたらどうなるんだろう?」「ワーカプレイスメントとトリテを組み合わせたらどうなるんだろう?」など、考えただけでワクワクしそうなアイディアがたくさんあります。

是非みなさんも、まだ見たことのないトリテを創ってみませんか?

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